短歌

ノートの３首（９-３２）茹で蛸のように

　昨日に続き、歌稿ノートより、３首をアップします。 茹で蛸のように熱々ぬくめられ呆としている朝の寝室 雪の朝暑いくらいにぬくいのだ電気毛布とファンヒーターに …

ノートの３首（９-３１）瓶の手紙の

　昨日に続き、歌稿ノートより、３首をアップします。 朝明けのガスレンジには何だろう鍋がぐつぐつ煮えたぎってる 漂流の瓶の手紙のようであるFacebookに送る…

ノートの３首（９-３０）手掛かり捜す

　昨日に続き、歌稿ノートより、３首をアップします。 うっかりと忘れた一首戻らない頭をひねり手掛かり捜す 引き出して預け入れする年金日　ATMの二台を回る 年金…

ノートの３首（９-２９）静かな危機を

　昨日に続き、歌稿ノートより、３首をアップします。 このように静かな危機をすでにして予感していた気がする何故か 大雪だそうだけれども明後日の歌会を持とう三ヶ月…

ノートの３首（９-２８）明るい部屋

　昨日に続き、歌稿ノートより、３首をアップします。 宮殿のように明るい部屋であるLEDの二基に照らされ ランキングトップスリーの壁は厚い一度は突破したのだけれ…

ノートの３首（９-２７）不意の眠気が

　昨日に続き、歌稿ノートより、３首をアップします。 嫌だなあ二位のブログが１０ポイント一投票の差に迫ってる パソコンの為に求めたティッシュにスマホ画面を今朝は…

ノートの３首（９-２６）結末を見よ

　昨日に続き、歌稿ノートより、３首をアップします。 1年の営みの果ての花梨の実ひとつが匂う僕の傍えに 全否定されてたまるか戦後詩のその政治的結末を見よ 人様の…

ノートの３首（９-２５）小さく叫ぶ

　昨日に続き、歌稿ノートより、３首をアップします。 一枚が残るカレンダー揺れているファンヒーターの風にゆらゆら 得点にイッタゼベィビィ呟いてはあと大きく溜め息…

ノートの３首（９-２４）一匹発見！

　昨日に続き、歌稿ノートより、３首をアップします。 亀虫を一匹発見！この冬の初に亀虫採り器を使う 亀虫の臭い出させぬ捕らえ方ブログで知った何年前か こぼしたが…

ノートの３首（９-２３）何てことだい

　昨日に続き、歌稿ノートより、３首をアップします。 アアアッと悔しく階段降りてゆく先は忘れたガム瓶を取りに ベルが鳴り急ぎ階段降りてゆく途中で止んだ何てことだ…

ノートの３首（９-２２）歌を思い出す

　昨日に続き、歌稿ノートより、３首をアップします。 一瞬は忘れた歌を思い出すきっかけだったコメントを見て 六時起き、七時半着、膵臓の再検査とて大病院へ 一ヶ月…

ノートの３首（９-２１）青焼き詩集

　昨日に続き、歌稿ノートより、３首をアップします。 気になれば捜し捜して見つけ出す畏友の古い青焼き詩集 捜しあぐね遂に見つけてにんまりだ荒川洋治氏・書簡と詩集…

ノートの３首（９-２０）ネットをみてゆく

　昨日に続き、歌稿ノートより、３首をアップします。 昼食後かすかに腹の痛むけどタブレット繰りネットをみてゆく 鱈ちりの余るスープを冷やしおき間食に飲むケチか贅…

ノートの３首（９-１９）舞茸が

　昨日に続き、歌稿ノートより、３首をアップします。 肉のない肉じゃがだけど舞茸がぷるぷると肉のように美味しい うんうんと呻き朝明に洗いいるわが尿くさい下着を妻…

ノートの３首（９-１８）突っ慳貪に

　昨日に続き、歌稿ノートより、３首をアップします。 スマホには425個のアプリありシステム更新もなかに示す 「何の本買うの？」と訊けばむくれきて突っ慳貪になる…

ノートの３首（９-１７）妻に酷だが

　昨日に続き、歌稿ノートより、３首をアップします。 夜の湯の風呂に浸ればクフと出てコホコホコンと咳になったよ 英文のブログは弱くおばかさんキャラのブログが強い…

ノートの３首（９-１６）一首を送る

　昨日に続き、歌稿ノートより、３首をアップします。 柔らかいご飯と鱈ちりしっかりと病み上がりの身に力は満ちる 珍しく叙景の歌の稿にあり今月歌会の一首と送る 歌…

ノートの３首（９-１５）声ひびく

　昨日に続き、歌稿ノートより、３首をアップします。 かんかんと甲高く妻の声ひびく胃痛を病みて弱りいる身に 妻よそう切り口上で言うなかれ干し柿はまだ腐りはしない…

ノートの３首（９-１４）呼び出しベルが

　昨日に続き、歌稿ノートより、３首をアップします。 そばに置く花梨ひとつの芳い香り嗅ぎみて元のところへ戻す 玄関の呼び出しベルが聞こえない二階の部屋にネットを…

ノートの３首（９-１３）修羅場を

　昨日に続き、歌稿ノートより、３首をアップします。 おとなしい二人暮らしをしています昔は修羅場を経ましたけれど 手を止めてやり過ごしきた悪寒だが濯ぎおわれば身…

ノートの３首（９-１２）せわしく移る

　昨日に続き、歌稿ノートより、３首をアップします。 キッチンのLED灯のリモコンが効かなくなった妻に任せる 尉鶲らしい小鳥が庭の枝をせわしく移るキッチンに見る…

ノートの３首（９-１１）にこやかに笑む

　昨日に続き、歌稿ノートより、３首をアップします。 総合の大病院の経営はコロナ禍ゆえに苦しいと聞く 写真にはにこやかに笑む彼女だが二年の後に突然逝いた 最新の…

ノートの３首（９-１０）感慨あるが

　昨日に続き、歌稿ノートより、３首をアップします。 洗髪を一度に済ます商品ぞシャンプー、リンス、トリートメント このノートと共に経てきた半年よ感慨あるが明日は…

ノートの３首（９-９）花屋さんまで

　昨日に続き、歌稿ノートより、３首をアップします。 丼に一杯のおじや賞味する鱈ちりをした明くる日の昼 久々に妻と車で街へ出る小春日和を花屋さんまで 緋の木瓜と…

ノートの３首（９-８）ぬるめて飲んだ

　昨日に続き、歌稿ノートより、３首をアップします。 一杯のインスタントの珈琲をぬるめて飲んだ立ったままにて 微量だが毒のあるとうピラカンサ啄む鵯よ秋も晩くて …

ノートの３首（９-７）何てことない

　昨日に続き、歌稿ノートより、３首をアップします。 スリッパを履き階段を降りてゆく何てことないお米磨ぎだよ 好物の身欠き鰊と馬鈴薯の炊き合わせだよ今日の主菜は…

ノートの３首（９-６）妻の助けで

　昨日に続き、歌稿ノートより、３首をアップします。 買い替えて古いスマホは不要だなバッテリー絶え命が消えた スマホを韓国製に替えたけど不便が多い国産が良い 替…

ノートの３首（９-５）単純な僕

　昨日に続き、歌稿ノートより、３首をアップします。 一本の缶ビールを飲みその夜はよく眠れたね単純な僕 鶏か兎の餌と言ったなら妻はむくれる野菜サラダを 味噌汁が…